暮らしの小さな困りごと

日常の中には、多くの人には気づかれにくくても、 誰かにとっては切実な「ちょっと困る」があります。 そんな見過ごされやすい困りごとを集め、考えていきます。

誰かのちょっとした気づかいで、暮らしはかなり変わる

エレベーターで「開」を押して待ってくれる。 ドアを少し長く押さえてくれる。 荷物が多いときに、さっと道をあけてくれる。 ほんの数秒のことです。 でも、その数秒で助かる人がいます。 急いで歩けない人。 車椅...

他人の困りごとは、知らないのが普通なのかもしれない

他人が何に困っているのか。 それを知らないのは、ある意味では普通のことなのだと思います。 自分が経験していなければ、気づくきっかけもありません。 車椅子での移動。 音や光のつらさ。 家族の介護。 お金の不...

周りには普通の音でも、本人には強すぎることがある

駅のアナウンス。 食器が重なる音。 店内BGM。 子どもの声。 掃除機やドライヤーの音。 多くの人にとっては、日常の中にある普通の音です。 でも、人によっては、それらが強い刺激として感じられることがありま...

子どもの「やってみたい」が、親の送迎力で決まってしまう

習い事。 部活動。 塾。 スポーツ。 地域のイベント。 子どもが「やってみたい」と思っても、そこへ一人で行けるとは限りません。 バスがない。 駅から遠い。 帰りが遅くなる。 自転車では危ない。 そうなると...

病院は近くにある。でも、受診までのハードルは高い

病院そのものは近くにある。 でも、 予約が取りづらい。 待ち時間が長い。 受付方法が分かりにくい。 付き添いが必要。 仕事を休まないと行けない。 子どもを預けられない。 そんな事情が重なると、「病院がある...

「普通に使える人」を基準にした便利さから、こぼれる人がいる

便利なサービスは、たいてい「多くの人が困らず使えること」を目指して作られます。 オンライン予約。 セルフレジ。 スマホ決済。 本人確認。 自動音声。 無人受付。 多くの人には便利です。 でも、 操作に時間...

親がいなくなったあと、「自分が支える側になるのだろうか」という不安

子どもの頃は、親が家族を支えていた。 通院の付き添い。 行政手続き。 お金の管理。 生活のサポート。 困ったときの判断。 でも、自分も大人になり、親が年齢を重ねてくると、ふと考えることがあります。 「親が...

支払い方法が増えるほど、「今いくら使っているか」が分かりにくくなる

クレジットカード。 QRコード決済。 電子マネー。 後払い。 キャリア決済。 支払い方法は増え、買い物はずいぶん便利になりました。 でも、それぞれが別のアプリ、別の締め日、別の請求日で動いていると、 「今...

急かされると、できることもできなくなる

ATMや券売機、セルフレジなどを操作している途中で、突然、最初の画面に戻ってしまったことはないでしょうか。 一定時間操作がないと、自動的に終了する仕組みです。 画面を読む。内容を理解する。財布からカードを...

「自分でできる」と「自分のペースでできる」は、少し違う

セルフレジは便利です。自分で会計でき、待ち時間を減らせることもあります。 でも、「操作できること」と「落ち着いて操作できること」は、同じではありませんね。 画面から次々に質問される。 音声で次の操作を促さ...

家の中の数センチが、行動範囲を狭めることがある

家の中には、普段は意識しない小さな段差があります。 玄関。 浴室。 和室との境目。 ベランダへの出入口。 元気なうちは、ほとんど気にならない高さです。 でも、 足腰が弱った。 杖を使うようになった。 車椅...

買うのは簡単。でも、返品は急に難しくなる

ネット通販は、とても便利です。 商品を選ぶ。 カートに入れる。 住所を確認する。 ボタンを押す。 数分で買い物が終わります。 でも、届いた商品が合わなかったときは少し事情が変わります。 返品できる? 期限...

便利になるほど、「家族が代わりにやる」が難しくなることがある

手続きがスマートフォンやWebでできるようになると、本人にとっては便利です。 でも、家族が支えている場合は少し事情が違います。 これまでは、 書類を一緒に見る。 窓口へ付き添う。 電話で確認する。 といっ...

捨てる負担ことは、誰にとっても同じだろうか

ごみは、決められた方法で正しく捨てる。 環境のためにも、安全のためにも、それは大切なことです。 分別する。 回収日を守る。 粗大ごみは申し込む。 危険物は決められた場所へ持っていく。 必要なら処分費用を負...

「捨て方が分からない」だけで、物は家に残り続ける

使わなくなったモバイルバッテリー。 古いワイヤレスイヤホン。 小さな充電式家電。 もう使わないのに、なぜか捨てずに置いたままになっているものがあります。 壊れているわけでもない。 でも、もう使わない。 そ...

困りごとは、一つずつ起きるとは限らない

お金のこと。 仕事のこと。 住まいのこと。 家族のこと。 一つだけなら調べて対応できても、いくつか同時に重なると、何から手をつければいいのか分からなくなることがあります。 支払いが遅れる。 仕事が不安定に...

人には気にならない刺激が、日常のバリアになることがある

人によっては気にならない音や光、におい、肌触りが、強い負担になることがあります。 たとえば、 店内の大きな音。 まぶしい照明。 人の話し声が重なる場所。 服のタグや生地の刺激。 強い香り。 周りから見ると...

「親なきあと」の不安は、何から始めればいいか分からないことから

「親なきあと」が不安。 そう感じていても、実際に何から準備すればいいのか分からず、手をつけられないことがあります。 住まい。 お金。 生活支援。 行政手続き。 医療。 保険。 日々の暮らし方。 考えること...

街中を普通に移動している車椅子ユーザーを見るけど…

街中で車椅子を使っている人を見かけることがあります。 駅を移動している。 買い物をしている。 電車に乗っている。 目的地へ向かっている。 傍から見ると、特に困ることなく移動しているように見えるかもしれませ...

やめにくい仕組みは、困っている人をさらに弱くしないか

無料体験。 会員登録。 サブスク。 メール配信。 始めるときは、とても簡単です。 「無料で始める」 「今すぐ登録」 「1分で完了」 でも、やめようとすると急に分かりにくくなることがあります。 解約はどこ?...

一度しか流れない案内は、聞き逃した人にとって存在しないのと同じ

駅。 病院。 役所。 商業施設。 大切な案内が、音声だけで流れることがあります。 「○番窓口へお越しください」 「まもなく受付を終了します」 「運行状況が変更になりました」 聞こえた人には便利です。 でも...

「少し待つだけ」が、簡単ではないことがある

病院。 役所。 銀行。 飲食店。 駅。 暮らしの中には、「順番が来るまで待つ」場面がたくさんあります。 多くの人にとっては、少し座って待つだけかもしれません。 でも、 長く同じ姿勢でいられない。 人混みや...

「開けるだけ」が、こんなに難しいことがある

ペットボトルのふた。 レトルト食品の切り口。 薬の包装。 食品トレーのフィルム。 チャック付きの袋。 多くの人にとっては、ほんの数秒の操作です。 でも、 指に力が入りにくい。 手が痛い。 細かな動作が苦手...

「行けない」より、「行けるか分からない」で止める

外出したいと思っても、「行けるか分からない」ことで諦めてしまうことがあります。 たとえば車椅子での移動。 その場所まで行けるのか。 車椅子のまま乗れるのか。 介助してもらえるのか。 料金はいくらかかるのか...