暮らしの小さな困りごと
家の中の数センチが、行動範囲を狭めることがある
家の中には、普段は意識しない小さな段差があります。
玄関。
浴室。
和室との境目。
ベランダへの出入口。
元気なうちは、ほとんど気にならない高さです。
でも、
足腰が弱った。
杖を使うようになった。
車椅子を使うようになった。
けがをして、一時的に歩きにくくなった。
そんな変化があると、数センチの段差が急に大きな意味を持つことがあります。
段差そのものよりも厄介なのは、
「転びそうだから行かない」
「一人では危ないから使わない」
と、本人が少しずつ行動を減らしていくことかもしれません。
浴室を使わなくなる。
ベランダに出なくなる。
二階へ上がらなくなる。
家の中なのに、使える場所が少しずつ狭くなっていく。
バリアというと、公共施設や駅を思い浮かべがちです。
でも、暮らしの中では、毎日使う自宅の小さな段差の方が、長い時間をかけて生活の自由を奪うこともある。
「まだ大丈夫」と思っているうちに、少しずつ不便が増えていく。
こうした、家の中にある見えにくいバリアも気になります。
← 困りごと一覧へ戻る